消化器科
Medical
お問い合わせ(予約制ではありません)
〒814-0021福岡県福岡市早良区荒江2丁目9-24
消化器科
Medical
消化器疾患とは食道、胃、腸などの消化管および、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓などの食べものの消化に関わる病気のことです。消化器の病気は主に下痢や嘔吐、食欲がなくなった、お腹を丸めているなどの症状で来院されることが多いです。消化器疾患は症状の現れ方が多様で数日でおさまる急性のケースから、1ヶ月以上も続く慢性的なケースもあります。
急性の場合、誤食や季節の変わり目、飼育環境の変化、ストレスなどが要因として考えられるケースが多いです。
一方、慢性の場合には消化器の炎症や腫瘍、アレルギーなどの可能性も考えられます。犬種・猫種、年齢などによっても、かかりやすい病気の種類は異なります。
「すぐ治るだろう」と放っておくのではなく、原因を突き止めて治療を行うことが大切です。
膵炎の典型的な症状としては腹痛、嘔吐、食欲不振です。その他に下痢や“祈りのポーズ”という伏せの状態からお尻だけをあげる姿勢が見られることもあります。
膵炎の診断は、他の病気を除外しながら進めていきます。問診で誤食が無いか、触診で上腹部の痛みがないか確認します。血液検査では白血球数の上昇、CRPと呼ばれる急性炎症蛋白の上昇、アミラーゼ、リパーゼの上昇などが認められることがあります。また外部の検査で膵特異的リパーゼという免疫活性の測定を調べることもあります。レントゲン検査で膵炎を特定することは困難ですが、異物や他の疾患の有無を確認するためにおこないます。腹部超音波検査では膵臓の腫大や膵臓周囲の炎症、腹水の有無などを確認します。
膵炎の治療は、残念ながら特効薬がないのが現状です。点滴の他に制吐薬や鎮痛薬を併用することもあります。膵炎は重篤化すると亡くなる可能性がある怖い病気の一つです。できるたけ早期に治療をおこなうことが重要なため、嘔吐や下痢など比較的軽い症状でも早めに病院を受診することをおすすめします。
動物は色んなものを口に入れます。それは家の中やお散歩中とどこでも起こりえます。美味しい物や面白いもの、興味をそそられるものは沢山あります。
飲み込んでも吐き出してくれる、あるいは便と一緒に出てくれれば問題にならないこともあります。しかし、万が一お腹のどこかで詰まってしまうと、開腹手術となってしまうことがあります。その場合、全身麻酔が必要となります。特に1才未満が非常に多いという報告があります。
また、誤食で怖いのに中毒があります。
これらは摂取した量にもよりますが、危険な状態となることがあります。もし食べたことが分かっている場合、一度来院してください。