歯科
Medical
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〒814-0021福岡県福岡市早良区荒江2丁目9-24
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口の中のトラブルは比較的お家でも見つけやすい病気です。原因は様々ですが、歯肉炎、歯周病、口腔内の腫瘍などがあります。
腫瘍の場合、CT撮影や腫瘍専門医の診察が必要となることがあります。その際は二次施設での診察・治療をご提案いたします。
実は3才以上の犬・猫の80%以上が歯周病を持っていると言われています。
当院では、特に歯周病でお悩みの飼い主様達に、必要な検査を行い最適な治療をご提供できるよう最新の設備を整えております。何か気になる症状があれば、ご来院ください。
歯周病は歯垢の中の細菌が歯の表面に付着し歯周組織に炎症を引き起こす病気です。歯垢は食べカスや被毛などがたまり出来上がります。歯肉に炎症をおこしたものを歯肉炎と言います。これを放おっておくと病気が進行し、歯肉以外の組織にも炎症は拡がり、これを歯周炎と言います。これらを総称して歯周病といいます。
歯垢から始まったものが歯石となり、歯石が付いている歯は歯周ポケットを形成しその中でさらに細菌が増殖していきます。これらの細菌はバイオフィルムというバリアを張り、抗生物質などが効かなくなってしまいます。歯周病が進行すると化膿が広がり、例えば眼の下が腫れるあるいは眼の下の皮膚炎を繰り返すという症状が出ることもあります。これらを根尖膿瘍と言います。こうなると歯の痛みや違和感により、ドライフードが食べられないあるいは食べにくくなった、おもちゃで遊ばなくなったというような症状が出てきます。
根尖膿瘍の場合、抗生物質の投与により一時的に腫れが引いたりすることはありますが、根本的な治療として抜歯をおこなう必要があります。目の下の皮膚炎を見つけた時、もしかするとそれは皮膚病ではなく、歯の病気が原因かもしれません。歯周病は放っておくと顎の骨がどんどん溶かされていき、最終的には顎が折れてしまう可能性もあります。
犬における口腔内の悪性腫瘍で、多い順番は、
猫における口腔内の悪性腫瘍で、多い順番は、
このように、犬と猫で発生しやすい口腔内の悪性腫瘍は異なります。症状としては流涎、口からの出血、口臭、食べ方の変化、体重減少など様々です。悪性腫瘍は近くのリンパ節に転移し、例えば顎の下が腫れたり、首のところが腫れてきたりします。
またメラノーマは高確率で肺に転移します。そのため呼吸困難などの症状が見られる場合があります。これらの腫瘍はまず全体の状態把握のために血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査などをおこなっていきます。また術前計画や腫瘍の進行度合いを把握するためにCT検査をおこなうこともあります。
治療に関しては、外科手術、放射線治療、化学療法などがあります。
口腔内腫瘍は腫瘍が限局している場合、治療の第一選択は外科手術による腫瘍の切除になる場合が多いです。もし周囲の組織や顎骨に浸潤していた場合、周囲組織や顎骨を含めた切除をおこないます。放射線治療が必要な場合、当院には放射線治療施設がありませんのでご紹介させていただきます。