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〒814-0021福岡県福岡市早良区荒江2丁目9-24

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循環器・呼吸器科

Medical

リード動物病院|福岡市にある犬猫専門の動物病院

こんなお悩みはございますか?

  • 呼吸数が多い
  • よく咳をする
  • くしゃみをする
  • 昔より運動を嫌がる
  • 呼吸が荒い など

こんな症状や病気が考えられます

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 心原性肺水腫
  • 猫上部気道感染症
  • 猫喘息
  • 犬伝染性気管気管支炎
  • 鼻腔内腫瘍
  • 鼻炎
  • 短頭種気道症候群
  • 軟口蓋過長症
  • 気管虚脱
  • 気管支拡張症
  • 肺炎
  • 誤嚥性肺炎
  • 乳糜胸
  • 肺膿瘍
  • 気胸

循環器の病気において、犬と猫ではよく見られる病気が異なります。犬では僧帽弁閉鎖不全症、猫では心筋症が多いです。
初期症状はほとんどなく、徐々に進行し疲れやすいや寝る時間が増えたなどの症状が見られるようになってきます。重度になると呼吸困難に陥り、治療が遅れれば最悪の場合死に至ります。少しでも気になる症状が出てきたら、一度受診して下さい。

検査方法

  • 聴診
  • 超音波検査
  • レントゲン検査 など

治療の特徴

当院では飲み薬を使用し内科的治療を行っていきます。重篤な場合(呼吸が苦しく、通常より酸素を多く必要とするなど)は、入院下で治療を行うこともあります。
また、心臓病の治療の選択肢として外科的治療もあります。

代表的な病気

僧帽弁閉鎖不全

まず心臓には4つのお部屋があります。そして左右それぞれに心房と心室があります。
全身に送られた血液は静脈を通って心臓に戻されます。そして右心房→右心室を経て、肺で新鮮な酸素を取り込み、左心房→左心室を経て大動脈より全身へ再び血液が送られます。この流れを一方向にするために、弁というものが存在します。
左心房と左心室の間にあるのが僧帽弁、右心房と右心室の間にあるのが三尖弁と呼ばれるものになります。

これらの弁に異常が生じると、弁の閉じが悪くなり不完全な状態となってしまいます。そうすると、例えば左心房→左心室だけではなく、左心室→左心房と逆向きに血液が流れることが発生します。これを逆流と言います。血液の一部が逆流するため、心臓から送り出される血液の量が減少します。さらに心臓や肺で血液の渋滞が起こってしまいます。
この鬱滞した血液は、心臓を押し広げ心拡大が進行します。ある程度までは心臓自体に代償機能があるので、心臓内に血液が滞ることが少なく十分な血液量を全身に送り出すことができます。しかし、時間が経つにつれ、重度の心拡大へと進行すると代償機能が働かなくなります。結果として心臓に血液の渋滞が起こります。

犬では左のお部屋の弁に異常が出ることが多く、「僧帽弁閉鎖不全症」や単に「僧帽弁逆流」と表現することがあります。

短頭種気道閉塞症候群

ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、パグ、チワワなどの短頭種と呼ばれる鼻が短い犬種に多い病気です(具体的な病名には、外鼻腔狭窄、軟口蓋過長などがあります)。症状としては、特徴的な呼吸音を伴う努力呼吸が見られる事が多く、また呼吸器症状と同時に嘔吐などの消化器症状を伴うことも多いです。
治療は、各病気に対して外科治療が行われます。外鼻腔拡張術や軟口蓋の切除術などです。またこの病気は、飼い主様に病気と気づかれていない場合も多く(犬自身は呼吸がかなり苦しい状況でも)、イビキの様な音が寝ている時や起きている時にする場合、動物病院への受診をおすすめします。早期の治療介入により、呼吸器症状の重症化リスクや熱中症のリスクを回避することにつなげる事ができます。

慢性気管支炎

具体的な病気(気管虚脱、心臓病など)がない状況でも、気道の炎症により咳が2ヶ月以上続く病気です。この咳の原因は、気管支から出る過剰な分泌物を排泄するためのもので、この気管支からの分泌物はエアロゾル(アロマやタバコなど)、アレルゲン、細菌・ウイルスなどの気道感染、繊毛機能不全などによって悪化するとされています。他の病気の有無を確認するためにレントゲン検査は一般的に行われ、またさらに細かい状況の確認・治療選択のためにCT検査、気管支鏡検査などが行われます。
治療は、アロマ・タバコなどの気道刺激物質から回避や肥満対策の他、薬物治療としてはステロイド、抗菌薬、気管支拡張薬、去痰薬などが使われます。

犬伝染性気管気管支炎

1歳未満の子犬での発症が多い、咳を主な症状とする呼吸器感染症です。ブリーダーやペットショップなど多頭飼育環境での蔓延する事が多いのですが、潜伏期間によっては家に迎え入れてから症状が出てくることもあります。パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、ボルデテラなど複数の種類の細菌やウイルスが関与していることが知られており、これらの感染症用のPCR検査でこれらの病原体を調べることができます。
治療は、抗菌薬や気管支拡張薬、咳止めなどの他、ネブライザー治療を行うこともあり、自然治癒することもありますが、悪化予防・症状の緩和を目的に治療する場合が多いです。

肥大型心筋症

肥大型心筋症(HCM)は猫で最も一般的な心臓病であります。14.7%の子は症状を示さないと報告されています。ヒトでは遺伝性疾患とされており、猫でもメインクーンやラグドール、アメリカンショートヘアで遺伝性の関与が疑われています。また、診断時の年齢幅は6ヶ月~20歳であり、どの年齢でも発症する可能性があります。性別ではオスに多いとされています。

HCMは心臓を構成する心筋細胞の肥大、錯綜配列や線維化により心機能障害を起こし、弛緩障害と硬さの増加から心不全を引き起こします。また、血液の停滞などにより動脈血栓塞栓症を続発することもあります。さらに、僧帽弁の収縮期前方運動による動的左室流出路閉塞や不整脈の併発は、病態を悪化させます。

猫ウイルス性鼻気管炎

ヘルペスウイルスI型が主な原因となる伝染性の鼻気管炎です。他にも、カリシウイルスやクラミジア、細菌などが関与する場合もあります。症状は、くしゃみ、鼻汁、食欲不振、元気低下、発熱などがあり、同時に結膜の充血や腫れを起こす結膜炎が併発することもあります。
診断は、臨床症状から推測し必要に応じて抗原検査やPCR検査を行います。治療は、抗ウイルス薬、免疫賦活薬、抗生剤、吸入治療など、病状に応じて組み合わせて行います。また、一度感染してしまうとウイルスが体の中から出ていくことはなく、ストレスや免疫低下により再発症することもあり、生涯ケアが必要です。

猫喘息

アレルギーによる気管などの病気で、猫ちゃん全体の数%がこの病気に罹患していると言われています。咳、喘鳴(ヒューヒューなど呼吸時に音がすること)、呼吸回数の増加などを引き起こします。診断は臨床症状やレントゲンなどから暫定診断され、気管支拡張剤などの治療反応を持って診断されます。しかし、気管や肺の感染症や腫瘍など他の病気と見分けるのが難しいこともあり、その場合は気管支鏡検査などの精密検査を行い、詳細な情報を集めて診断することもあります。
治療の根幹はステロイドとなりますが、時に糖尿病の全身的な副作用を生じます。吸入療法やその他の治療オプションにより回避することが可能ですので、ご相談ください。

肺腺癌(肺腫瘍)

猫の肺にできる腫瘍の中で一番多い腫瘍であり、肺にできたものの60%以上が肺腺癌だったという報告もあります。症状は、呼吸が早い、咳、食欲低下、元気低下などがあります。診断は、レントゲン検査で肺の腫瘍を疑ったのちCT検査で肺の状況を細かく確認し、外科摘出により治療と診断を同時に行います。CT検査の時に針の検査を行い腫瘍細胞をとることで診断を行うこともありますが、腫瘍細胞を広げてしまうリスクもあるため、今後の治療方針により検査の実施を慎重に判断します。
とても転移率が高い腫瘍で、全身の筋肉や指先(腫れや出血が起こります)などに転移した場合、それにより肺の腫瘍に気付かれる場合もあります。転移がある場合は手術を行なっても長期生存は難しいですが、転移前での腫瘍の発見と早期の外科手術が行うことができれば長期生存も可能となる場合があります。